緊急性が高い現場で役に立つスキル

救急ナースに役立つスキルとして挙げられるのが、二次心肺蘇生法です。これは、医療機関の救急救命で行われる心肺蘇生法のことを指し、ACLSとも呼ばれています。ACLSには資格があり、救急外来や集中治療室で働く看護師はぜひ持っておきたいものです。心肺が停止しそうな患者を救うためには、冷静かつ迅速な対応が欠かせません。そんな一瞬を争う場面で、本領を発揮するためにも、事前にACLSの知識と技術を学んでおくことをおすすめします。

同様に、小児向けの小児二次救命処置(PALS)の資格もあります。資格の一つである「PALSプロバイダーコース」では、小児の心肺停止に特化した知識と蘇生技術の手順などをしっかり学ぶことができます。小児救急の現場で働いている看護師は、こちらをチェックされるといいでしょう。

そして上記のような心肺蘇生法の知識と技術と併せて、患者のご家族へのケア方法も身に付けておいた方がベターです。生命の危機に扮する患者が集まる救急の現場では、患者の治療と共に、取り乱すご家族の心理ケアも重要な仕事になってきます。心理ケアに関する講座は広く存在するため、現場に活かせそうなものを探してみるといいでしょう。

救急ナースは日常的に大きなプレッシャーと向き合わなければなりません。そんな中、事前に救急対応や心理ケアのスキルを勉強して備えておけば、プレッシャーと上手に付き合うことができます。さらに、心理ケアの知識は自身をケアするという意味でも活用することが可能です。少しでも心に余裕を持ち、より良い看護を実践したいのなら、心理ケアを勉強してみましょう。